2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

今、主に既存の数値計算プログラムを元にして、それを拡張する仕事をしている。このような既存のものにプラスアルファを付け加える作業を行うには、まずは元となるソースの解読から取りかかることから始めるのが普通である。ソースにはそれなりのコメントが書いてあり、どのような処理をしているのかは、だいたい分かる。でも、「なぜこのような精神でこんな処理を施すのか」という大元になるロジックが分からない。このような大元となる精神は、ソースのドキュメントという形で残すのが普通だと思うのだが、悲しいのか(それとも恐ろしいのか)僕の

メーカーで数値解析業務に携わるようになって、一年がたち、それなりに業務もこなせるようになってきているが、まだ知識が全然足りんなと常々思う。解析を実行するにあたり、一番重要なのは、実際の対象としているシステムを模擬することである。ここでシステムとは、例えば実験環境や、製品である。システムをコンピュータ上で模擬するには、対象物について格子上に切るとか、そこで起こる物理現象を方程式に表すなど、モデル化する必要がある。このモデル化を行うのに、一番労力を費やすのである。というのも、実際の環境に限りなく近づくようにモ